しまなみ海道のサイクリングに興味を持つものの、気になるのが自転車で走る距離と所要時間。
特に、しまなみ海道に初めて行く初心者は、
- 「尾道から今治まで、ロードバイクで片道何時間？」
- 「長距離だけど、一日だけで大丈夫？」
など、走りきることができるのか、不安に思うのではないでしょうか。
所要時間が分からないと焦ってしまいますし、疲れ切ってしまうのももったいないですね。
例えば、しまなみ海道の観光情報サイトによると、
尾道から今治までは、全長約70kmの距離で、
サイクリングの所要時間は
| 本気ライダー | 約3時間 |
| 早い人 | 約4～5時間 |
| 体力に自信のある人 | 約5～6時間 |
| 初心者 | 約8～10時間 |
と書かれています。
確かに、時速20kmで走り続ければ、計算上は3時間半で着きますが、写真撮って休憩してたら、どんどん遅くなるし…
さらに、尾道から今治と言っても、一般的に、70kmというしまなみ海道の距離を表すとき、「今治」は来島海峡大橋のふもと（サンライズ糸山）です。
交通の拠点になる今治駅までは、まだ6kmくらいあるから、さらに時間が必要になります。
よし、自分で走って計ってみるか。
しまなみ海道サイクリングの片道所要時間を計ってみた
距離と所要時間の計測方法説明
デジカメで写真を撮りながら、尾道から今治までサイクリングします。
自転車はレンタサイクルのロードバイクです。
時間はデジカメの撮影時刻。
ただ走るだけではつまらないので、できるだけ休憩して、お腹を満たしながら走ります。
（カッコ書き）の中は休憩や食事など、滞在時間を使った場所です。
走行速度
走行速度はなるべく一定になるように、焦らないように、快適な速度で走りました。
感覚的には20km/hくらい。
ただ、ずっと走り続けるわけではないので、以下の要因で平均スピードは増減します。
平均速度が遅くなる要因
写真を撮るために、意識して多く停車しました。
休憩も多く取りました。
平均速度が速くなる要因
道を知っているので、迷わずに走行できました。
1人で行ったので、自分のペースで走れました。食事やトイレ休憩も、短時間で済んでいます。
計測開始
尾道でレンタサイクルを借りてスタート
尾道駅 9:01
ジャイアント尾道 9:09 （レンタサイクル手続き）
尾道側渡船乗り場 9:26
向島
向島側渡船乗り場 9:40
因島大橋 10:16
因島
はっさく屋 10:24 （休憩）
生口橋 11:01
生口島
ドルチェ 11:21 （休憩）
生口島瀬戸田 11:38 （昼食）
多々羅大橋 12:15
大三島
多々羅しまなみ公園 12:28 （トイレ）
大三島橋 12:45
伯方島
マリンオアシス伯方 12:57 （トイレ）
伯方・大島大橋 13:16
大島
よしうみいきいき館 14:10 （トイレ）
来島海峡大橋 大島側 14:21
今治
来島海峡大橋 今治側 14:40
今治駅 15:01
計測結果
総距離80km、所要時間は6時間
GPSアプリによるログデータはこのとおり。
総距離： 79.77km
合計時間： 6:02:30
移動時間： 5:37:17
平均速度： 13.20km/時
平均移動速度： 14.19km/時
休憩はたくさん挟んだものの、観光はしていません。
合計所要時間は、ほぼぴったり6時間でした。
レンタサイクルを借りたジャイアントストア尾道の手前から計測を開始しているので、実際の走行時間は少し短いかな。
確認してびっくりしたのがこれ。
総距離： 79.77km
これはきっとあれですね。
GPSの誤差はあるでしょうけど、しまなみ海道70km + 糸山サイクリングターミナルから今治駅までの距離6km に加えて、しまなみ海道を渡る、橋の前後のループです。
ぐるぐるぐるぐるカーブしながら登って下ってするので、距離が増えているんでしょう。
そっかー…しまなみ海道って実は80kmも走るんだ…そりゃ疲れるはずです。
道を知っている・中級者（時速14㎞）
上で時系列順に並べた各撮影ポイントを整理して、所要時間を算出します。（計測時間の5分以内は調整して揃えます。）
平均時速は今回の計測から、14kmとして計算。
ロードバイクやクロスバイクに慣れている人や、大人の方ならばこれくらいの平均速度（走行速度20km/h + 休憩）は出るかと。
| 島 | 計測地点 | 計測時刻 | 所要時間 | 走行距離 |
|---|---|---|---|---|
| 尾道 | 尾道駅 | 9:00 | 25分 | |
| 尾道側 渡船乗り場 | 9:25 | |||
| 向島 | 向島側 渡船乗り場 | 9:40 | 50分 | 9km |
| 因島大橋 | 10:15 | |||
| 因島 | はっさく屋 | 10:25 | 45分 | 12km |
| 生口橋 | 11:00 | |||
| 生口島 | ドルチェ | 11:20 | 1時間15分 | 17km |
| 瀬戸田 | 11:40 | |||
| 多々羅大橋 | 12:15 | |||
| 大三島 | 多々羅しまなみ公園 | 12:30 | 30分 | 8km |
| 大三島橋 | 12:45 | |||
| 伯方島 | マリンオアシスはかた | 13:00 | 30分 | 5km |
| 伯方・大島大橋 | 13:15 | |||
| 大島 | 石のカフェ | 13:30 | 1時間05分 | 18km |
| よしうみいきいき館 | 14:10 | |||
| 来島海峡大橋（大島側） | 14:20 | |||
| 今治 | 来島海峡大橋（今治側） | 14:40 | 40分 | 11km |
| 今治駅 | 15:00 |
僕のやりたいことに時間を逆算すると、今治から瀬戸田の「ちどり」までは3時間20分。
8時半に今治を出発すれば、お昼にレモン鍋を食べられるということですね！
初めて走る・初心者（時速10km）
平均速度を少し遅くして、時速10km（走行速度15km/h + 休憩）で算出してみます。
こちらは地図を見ながらだったり、スポーツバイクも初めての初心者など、ゆっくり走っての速度。
出発時刻を尾道9:00とし、時速10kmで8時間、今治に17:00に到着するようにします。
※ただし、実際には特に子供連れのファミリーは一度に全線走破は無理があります。途中の港からのフェリーなども利用して、無理のないように楽しみましょう。
| 島 | 計測地点 | 計測時刻 | 所要時間 | 走行距離 |
|---|---|---|---|---|
| 尾道 | 尾道駅 | 9:00 | 33分 | |
| 尾道側 渡船乗り場 | 9:33 | |||
| 向島 | 向島側 渡船乗り場 | 9:53 | 1時間07分 | 9km |
| 因島大橋 | 10:40 | |||
| 因島 | はっさく屋 | 10:53 | 60分 | 12km |
| 生口橋 | 11:40 | |||
| 生口島 | ドルチェ | 12:06 | 1時間40分 | 17km |
| 瀬戸田 | 12:32 | |||
| 多々羅大橋 | 13:20 | |||
| 大三島 | 多々羅しまなみ公園 | 13:40 | 40分 | 8km |
| 大三島橋 | 14:00 | |||
| 伯方島 | マリンオアシスはかた | 14:20 | 40分 | 5km |
| 大島大橋 | 14:40 | |||
| 大島 | 石のカフェ | 15:00 | 1時間26分 | 18km |
| よしうみいきいき館 | 15:53 | |||
| 来島海峡大橋（大島側） | 16:06 | |||
| 今治 | 来島海峡大橋（今治側） | 16:32 | 54分 | 11km |
| 今治駅 | 17:00 |
こんな感じになりました！
しまなみ海道サイクリングの距離と所要時間まとめ
なるほどー。
結果的に、『体力に自信のある人は約5～6時間、初心者は約8～10時間』という枠には大体当たっていましたね。納得。
自分で作ったけど、今度の旅程を組む時に活用しよう。
一点補足としては、やはり一人で走っていることが大きく、思ったよりも早く走れた気がします。
初めてスケジュールを組むときは、休憩や写真スポットで会話も弾むでしょうし、時速10kmとして見込んだほうが良いかも。
距離と時間と体力と相談して、フェリーやバスでのショートカットと組み合わせるのも便利そうですね。
参考記事>>>
これにて、しまなみ海道の距離と所要時間の計測、完了！
すっきりしました！
17 件のコメント
３月に友達5人と一泊二日で尾道駅から今治駅まで走破しようとしている男子高校生です。
質問が２つあります。１つ目は、コースについて。今回ブログ主さんが走ったのはブルーラインですか？それとも少し違うルートですか？二つ目は、宿泊について。交通手段の都合上、早くても14:00からしかスタート出来ないので、大三島か伯方島で宿泊しようと考えているのですが、どこかオススメの宿泊先はありますか？
返信のほど、よろしくお願いします。
ご質問ありがとうございます。
–
■回答1
はい、この記事で走ったルートは、尾道→今治のブルーラインです。休憩は全て道沿いの施設で（はっさく屋は少しだけずれますが）、寄り道はしていません。
–
■回答2
僕が好んで泊まるのは大三島で、お宿は「ときわ旅館」さんですね。
この記事が参考になるでしょうか↓
https://train-cycling.com/shimanami-inn-1
–
ただ、尾道を14時とすると、この大三島の宮浦地区へは、40kmで約4時間？と、もしかしたら夕暮れになってしまうかもしれません。
（以下の宿泊は利用したことがなく、予算もごちゃごちゃです。すみません）
–
とすると、しまなみ海道の本線に近い、大三島の民宿カリブでしょうか。
http://www.e-karibu.com/
近くにある富士見園とか。
http://www.fujimien-shimanami.jp/plan/
–
尾道からの出発が遅くなるなら、一日目は早めに、生口島の瀬戸田地区あたりで
泊まるのも良いかもしれませんね。
–
やすらぎ瀬戸田
http://www.yasuragi-setoda.com/index.html
住之江旅館
http://www.suminoe.yad.jp/
民宿旅館ひよし
https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/16208/16208.html
–
まずはこんな感じでいかがでしょう。
足りない点があれば、遠慮なく遠慮なくコメントください。
–
楽しい旅になりますように！
ご無沙汰しております。この前は返信ありがとうございました。とても参考になりました！結局宿はカリブさんにお願いしました！
そして、重ねて質問があります。日程を組んでいたときは晴れの予報だったのですが、最新の予報では曇り一時雨になってしまい、雨降ったら雨合羽を着て走ろうと思っています。そのとき何か注意した方がいいことなどありますでしょうか？
うわー、雨ですか>_<それは何とか降らないでほしいものですね。
雨が降ると、「前が見えない」「タイヤが水をはねて、背中が汚れる」「ブレーキかけても止まらない」「衣類が濡れて気持ち悪い」と、良いことがないんですよ^^;
しまなみ海道を「楽しむ」なら、無理をせずに、雨宿りを挟みながら、途中をフェリーでショートカットするのもアリかと思います。（僕も、天候が悪くて、走破したのは2回目でした）
しまなみ海道の走破を目指すなら、気力・体力の消耗が激しいですが、何よりも安全運転を心がけて、無理はしないでくださいね。
本当に降らないでほしいです！
橡生フェリー使うことも今考えてるので、向こうの情態をみて判断することにします！
すみません、もうひとつありました。
ヘルメットの着用はした方がいいことは分かっておりますが、必須なんでしょうか？
愛媛県側では、「全ての自転車利用者が乗車用ヘルメットを着用する」ことを励行事項としています。とあります。
https://www.pref.ehime.jp/h15300/jitensha/jourei04.html
ただ、広島県では条例はありませんが、何よりもご自身の安全のために、ヘルメットの着用はスポーツバイク乗車時のマナーとして、お願いします。
本当にスピードが出ますので、勢いがついたまま、頭部を打つなんてことになれば、命にも直結しますし。
スポーツバイクを購入されるなら、合わせて購入いただくとして、
レンタサイクルなら、セットで付いてきますのでご安心ください！
レンタサイクルなら付いてくるんですか！てっきり買わなきゃいけないのかーって思ってました！笑 それなら大丈夫です！ちゃんと付けて走ります～！
色々とありがとうございました！楽しんできます！
行ってらっしゃいませ！^^
ごめんなさい
ハンドルネームに変えるのを忘れました
変更してもらえますか？
コメントありがとうございます！
ひとつ前のはこちらに出さないようにしました。（ちゃんと消えていますか？）
記念に、いただいたコメントだけ転記させていただきますね。
嬉しいお言葉、ありがとうございます！
>尾道側から、初めてのしまなみ海道走破できました。
>こちらの詳細な距離と所要時間の目安が、数多くあるネット記事の中で、貧脚シニアには一番参考になりました。
>本当にありがとうございました。
こちらのサイトを読んで５月にしまなみ海道を走りました。東京を始発の新幹線に乗ると尾道には9：57に到着します。予約をしておいた港のレンタサイクルでスポーツサイクル車を借り渡し船に乗り持ってきたヘルメットをかぶり10：30にスタート,返却は今治市役所を予定していました。橋を渡るたびにアップダウンを繰り返すこと7回。途中にコンビニが沢山あるので飲み物食べ物は困りません。来島大橋の途中では流石に足がつりました。市役所は17時で閉まると思い必死で走り、今治市役所に付いたのは17：10。でも17時以降でも返却は受け付けているんですね。ロード経験無しの65歳です。次の日、道後温泉に入り高松空港から岐路になりました。辛いけど楽しかったです。
ツボさん 様
コメントありがとうございます！
見事にしまなみ海道の楽しさとしんどさを体験された一日ですね。
（足、つりますよね…）
翌日の道後温泉と空路でのご帰宅も、うらやましい旅程です！
コメントを拝見してワクワクしました。
このサイトが一部でもお役に立てたのなら幸いです。