しまなみ海道の因島にある「大山神社」。
大山神社は「自転車神社」と呼ばれ知られており、なんと自転車ごと、ご祈祷を受けることができるのです。
これからもロードバイクに長く乗っていきたいため、心身の充実と交通安全を願い、清めのお祓いを受けてきました。
大山神社が「自転車神社」と呼ばれる由来
山、海、建築、交通の神「大山積大神」
大山神社の祭神は、大山積大神(おおやまづみのおおかみ)。
名前のとおりの山の神であるうえ、別名は和多志(わたし)大神と言い、「わたす」の読みから、船・建築、渡航・交通を司る海の神でもあります。
自転車ごと祈祷を受けられる神社
因島は瀬戸内海の真ん中にあり、古くより造船が盛んです。
船を造るさい、古代はクスノキなどの大木を使用したため、山の神に対しての神事から始まりました。
山の神(また、海の神)に譲ってもらった樹木に対して船の建造・航海の安全祈願となり、橋の建築・自動車の安全となり、自転車の交通安全へと繋がっています。
自転車に境内の休憩所を開放したところ、交通安全や旅の安全のご祈祷を自転車ごと受けられることから、自転車神社と呼ばれるようになりました。
大山神社と大山祇神社の関係
しまなみ海道 愛媛県大三島の「大山祇(おおやまづみ)神社」
気になる人がいるかもしれない、因島「大山神社」と大三島「大山祇神社」の関係。
これは、宝亀四年(773年)に大三島の大山祇神社より分霊(祭神の霊をわけて、他の神社にまつること)されて、大山神社に祀られたという歴史があります。
起源は同じ祭神であることから、社紋も同じです。折敷に縮三文字
大山神社は、しまなみ海道沿線 因島の土生町、瀬戸内の島々を見渡す小高い丘に鎮座しており、宝亀四年(七七三)伊予国大三島の大山祇神社よりご分霊を勧請し、隠島大神と称したといわれている因島最古の神社である。
『三代実録』の「元慶二年(八七八)備後の国無位十二月十五日隠島神に従五位下を授ける」とあるのは当神社の事といわれている。
大山神社|御由緒
「自転車神社」大山神社ってどこにあるの?
大山神社があるのは、しまなみ海道の広島県側・因島。
しまなみ海道をブルーラインどおりに走ると、因島の中ほどで生口島に渡るのですが、生口橋を通り過ぎて南部にあります。
住所:広島県尾道市因島土生町1424-2
電話番号:0845-22-0827(受付9:00~17:00)
神社の敷地の横の坂から境内に上がります
大山神社に着きました。
神社正面の道路からは、階段しか見えませんのご注意ください。
社務所の横の道路を進めば、境内に上がれます。
自転車のご祈祷を受けてきた
祈祷参集殿で受付
自転車の祈祷は要予約。
境内に入り、社務所(祈祷参集殿)で受付を済ませます。
住所や氏名を記帳しますが、祈祷のさい、祭神への口上で述べていただくため、しっかりと書きましょう。
絵馬に祈りを書き込み、お守りなどの授与品を受け取ります。
授与品は自転車用ステッカー、肌守り、ヘルメット御守り、自転車用お守り(選択)、清めの塩。
祈祷開始
祈祷は受付のある祈祷参集殿で行うこともあるとのことですが、僕は神社の本殿で受けました。めっちゃ緊張しました
本殿に上がると、すごく厳かな雰囲気。
宮司により、大山神社のあらまし、祭神・大山積大神のあらましのご講話があり、神楽や祝詞など、神事が進みます。
神前に進み、玉串を奉納するなどもしますが、タイミングや作法など、丁寧にサポートいただけるので、安心してください。
本殿内での神事が終わり、境内に出て、サイクリスト本人とロードバイクをお祓いしてもらいます。
絵馬を奉納して、一連のご祈祷が終了。
▼一連の所作の説明はこちら
【自転車祈祷の手順】自転車神社(大山神社)での祈祷の流れをお伝えします
永く走れるように、心身の健康と交通安全を祈願しました
僕も愛車も祓っていただき、願いを大山積大神に伝えました。
一連の神事に身を置き、心がピン!と映える感じ。
自分でできる交通安全は自分で心がけるようにして、大山積大神には、パンクや対向車など、僕の努力が及ばないところを守ってもらいましょう。
これからも、ケガ無くトラブル無く、旅ができますように!