熊本県の阿蘇を楽しむ「阿蘇イチ(阿蘇山一周サイクリング)」を走りました。
阿蘇五岳一周を基本ルートとして、大観峰やミルクロードなどの周辺ルートも充実。
どこを走っても絶景だらけの名コースです。
この記事では、阿蘇イチ初心者のサイクリストのために、僕が不安に思っていたポイントと、実際に走った感想をまとめました!
一周レポートはこちら>>>【阿蘇イチ】自転車で阿蘇山一周サイクリング走ってきた!(阿蘇五岳コース)
本来は「阿蘇山」という山はありません。
阿蘇五岳(ギザギザ頭の根子岳(ねこだけ)や現在の火山活動の中心の中岳(なかだけ)など)を中心として、北に阿蘇谷を囲む北外輪山、南に南郷谷を囲む南外輪山があり、一帯を合わせて「阿蘇山」と呼ばれています。
ロードバイクの初心者でも阿蘇山を一周できる?
ぎゅっと濃縮された見どころがたくさん
まずは阿蘇イチの難易度について。
ロードバイクの初心者でも、阿蘇イチはしっかり楽しむことができます。
阿蘇五岳一周を基本コースとして、大観峰やミルクロードなど、サブコースもすごく充実。
どこを走っても大満足間違いなし!
阿蘇五岳一周だけでも、約60kmと走りやすい距離で楽しむことができます。
ただ、坂道が長いルートのため、時間と体力には余裕を持って計画しましょう。
阿蘇は「カルデラ」
JR阿蘇駅に降りると、周辺の山が連なっている風景が目に入ります。
実はこれ、阿蘇は過去の火山噴火によってできた火口にできた町のため、山が隆起しているのではなく、阿蘇だけがへこんでいるというもの。
そのため、壁のように山がそびえているように見えます。
日本国内でもあまり見ることができない景色で、ずっと新鮮な気持ちで走ることができました。
阿蘇イチはルートに迷わない?
淡路島や琵琶湖、富士山の一周と比べて、阿蘇山は決まった周遊ルートがありません。
あえて言えば、阿蘇五岳一周ルートが分かりやすい国道で結ばれていますね。
阿蘇谷の平野部も、外輪山のミルクロードも、好きなコースを走ってOK。
どこを走っても大きな道路があるため、迷うことはありません。
阿蘇山の交通量は?坂道は?
阿蘇はJR阿蘇駅を中心として、南側の草千里や中岳火口、北側の大観峰へ向かう観光スポット。
道路は広く整備されていますが、意外に交通量が多いです。
交通量は多い
特に国道57号は、熊本と大分を結ぶ大動脈。
阿蘇駅の目の前を走る国道57号は、大型車両もバンバン走る道路です。
少し内側の道路はこんな感じ。
阿蘇駅~宮地駅の周辺は、のどかな内側を走りましょう。
大観峰やミルクロードも、天空の道というキレイな風景だけでなく、県道という役割があるため、やっぱり交通量は多いです。
阿蘇山の坂道は?
阿蘇五岳一周も、大観峰ルートも、坂道の斜度は平均して5%くらい。
劇坂はありません。
時間が足りなくなるので注意
阿蘇はこれが一番の注意点かもしれない(笑)
距離は短くて、坂道と言えども早く走り切れそうですが、景色が良すぎて全然進みません。
山に、草原に、牧場に、つい足を止めてしまいます。
心を決めて進みましょう。
コンビニ、補給場所はある?
国道に沿った都市部はコンビニも自動販売機も豊富ですが、阿蘇五岳や大観峰への道には何もありません。
阿蘇駅前と南阿蘇とも、ラインに入る直前にあるのみです。
ミルクロードに至っては、20km以上何も無かったんじゃないかなあ…
草千里や大観峰、ミルクロード沿いのカフェなどで食事にはありつけますが、ドリンクと補給食は準備しておきましょう。
阿蘇五岳一周について解説
距離は短いけれど、時間配分に注意
阿蘇五岳一周は一周が約60km。
距離だけなら走りやすいと思える数字ですが、ルートのほとんどが登っているか下っているかの極端なコースです。
さらにコース途中の補給場所も限られているため、
- 草千里または中岳火口まで行って帰る
- 南阿蘇まで行って帰る
- 一周するけれど、大観峰ルートは別にする(僕はこのパターンでした)
など、体力と時間の配分には気を付けたいところ。
活火山であることを忘れずに
阿蘇山の火山活動の中心である中岳は、火口近くまで見ることができる観光スポットでも有ります。
ただ2021年10月のような大規模な噴火もあり、入山規制がかかることもあります。
- レベル1.活火山であることに留意
- レベル2.火口周辺規制
- レベル3.入山規制
- レベル4.高齢者等避難
- レベル5.避難
僕が行った日は前日に小規模噴火があり、レベル1→2に引き上げられたところでした。
阿蘇山上広場までは通行が可能でしたが、阿蘇中岳火口見学ができません。
大観峰・ミルクロードについて解説
山の上にはあるのですが、山頂を目指す道ではなく、しっかりと県道です。
大観峰手前の交差点はややこしいので迷子に注意。
外輪山(ミルクロード)まで登ってしまえば、道路は広く、最高の景色を走り続けます。
本当にすごかった!
どこを走っても絶景だらけ!阿蘇は良いぞ
阿蘇山一周という表現で紹介しましたが、淡路島や琵琶湖、富士山の一周と比べて、阿蘇山は決まった周遊ルートがありません。
山も平野部も絶景続きで、どの季節に行っても、何度行っても見飽きることがない景色の中を走ることができます。
ぜひ一度走ってみてほしい!
阿蘇は良いぞ!