淡路島へ自転車で渡るルートは、明石から岩屋を結ぶ「ジェノバライン」が定番ですが、今回、須磨から淡路島を結ぶ航路を探る実証実験が行われました。
この実験は須磨・淡路両地域の魅力向上や、サイクリングを観光資源として活用するために、新規航路の可能性を探るもの。
明石海峡大橋は自転車の通行ができず、明石以外には自転車で渡れる航路が無いため(深日洲本ライナーも実証実験であり、常設航路ではありません)、
実証実験で需要がある!と判断された場合、定期航路の開設も検討されるという嬉しい機会!
「スマアワShip&Cycle」須磨淡路島海上航路実証実験
滞在型リゾートエリアとして再整備を進める「須磨エリア」と、近年新たな観光スポット開業などにより話題性が高まる「淡路島」を海上航路で結ぶことにより、相乗効果による両地域の魅力向上を図るほか、民間事業者による事業化に向けた課題の抽出や事業性等の検証を目的に実証を行います。
スマ・アワShip&Cycle|実証実験について
神戸市は、須磨海岸のポテンシャルを活かした「須磨海岸エリア」を観光資源とするための再整備を進めています。須磨水族館の建て替えなどを含めた一帯のリニューアルですね
実証実験では、神戸港の観光遊覧船・神戸リゾートクルーズ「boh boh(ボーボー)KOBE」号が、須磨とあわじ交流の翼港(淡路市)を約1時間で結びます。
- 運航日 2022年10月8日(土)9日(日)15日(土)
- 運航ダイヤ 往路 8:15乗船受付9:00出港(須磨ヨットハーバー)→10:00入港(あわじ交流の翼港)
- 乗船料 大人1000円 小学生500円 小学生未満は無料(自転車持込料300円)
スマアワShip&Cycleに乗ってきた
須磨海岸から出発です
スマアワShip&Cycle乗船場所への最寄り駅は、JR須磨海浜公園駅。
てくてく歩いて15分、海沿いのヨットハーバーを目指して移動します。
乗船受け付け
乗船受付場所の船着き場に到着。
この日は10月8日、実証実験の初日でもあったので、報道陣もたくさんいました。
船着き場には、今は何もありません。
実証実験の結果次第で、定期航路になれば周辺も含めて整備されていくのでしょう。
神戸シーバス boh boh KOBE号に乗船
自転車そのまま乗船OKです
船は「神戸シーバス bohboh KOBE」号。
普段は「神戸リゾートクルーズ」として、ハーバーランドやメリケンパークをクルージングしています。
http://www.kobe-seabus.com/index.html
スマアワShip&Cycleの乗船時間は約1時間ですが、中は広いし豪華だし、全然退屈しません。
むしろ客席に座っている時間がほとんどなくて、歩き回っていました。
すごく楽しい船!
自転車はそのまま持ち込んでOK。
入口を入ってすぐの船体中央に、サイクルラックが設置されています。
boh boh KOBEの船内を紹介
boh boh KOBEの1階前方は客席。
1階後方にはカフェ&売店。
フードもドリンクも豊富に揃っています。
船内で食事ができるなら、港の待合施設は簡易でもいい気がしますね
2階はメイン客室。
2階前方には前方の景色が見える席や、脚を伸ばして座れるソファがある特別エリア。
普段の神戸港クルーズでは有料らしいのですが、開放されていました。
3階はオープンデッキ。
海の風と景色を堪能できます。
3階から船着き場を見ると、まだだくさんの方が乗船していました。
人気ですね~
9時になり、いよいよ出航!
食事をしたり景色を見たり、あっという間に時間が過ぎます。
1時間の航海ののち、あわじ交流の翼港に到着。
国営明石海峡公園の目のまえにある港です。
新規航路となるか!期待しています
明石ジェノバラインは本州と淡路島を約13分という短時間で結ぶため、市民の足として活躍しています。
いっぽう、このスマアワ航路は約1時間。
正式航路として就航した場合、サイクリストだけでなく、観光客にもクルーズとして推すことによって人気が出そうです。
せっかく船内にフードもドリンクもありますし、今回と同じように移動時間を楽しめるようにしてほしいな
良い実験結果につながりますように!