しまなみ海道の愛媛県今治市・大三島に鎮座する、大山祗(おおやまづみ)神社。
全国にある三島神社や大山祇神社の総本社という、古くからの信仰を集める神社を紹介します。
大山祗(おおやまづみ)神社の「ヘルメット御守り」で頭部を守ろう
大山祗神社に立ち寄るサイクリストがぜひ手に入れたい、「ヘルメット御守り」。
かつて武士が被った、頭を守る兜から転じて、現代の頭を守るヘルメットの内側に祀るものです。
かつて武士(もののふ)が戦場において冠った兜鉢の中央の孔は、「八幡座」「かんやどり」と呼ばれる神聖なところでした。
大山祇神社|安全守によせて
この安全守は現代の戦場とも呼ぶべき各種職場においてまた、自転車、オートバイなどに乗る人々が自らの身を守るため冠るヘルメットの内にお祀りいただくものです。
ヘルメットの「かんやどり」を大切に、そして皆様の操業安全交通安全をお祈りします。
大きさは指先でつまめるくらいで、ヘルメットの裏に貼ります。
武士たちを守ってきた神社のご利益を受けられるとは、身が引き締まります。
大山祗神社ってどんな神社?
国宝が集まる三島・大山祗神社の総本社
大山祗神社は、全国にある三島神社や大山祇神社の総本社であり、日本総鎮守と称される神社。
三島神社は約400、大山祇神社は全国に約900、山神社に至っては3,000を超える、そのトップです。
源氏・平家をはじめ名立たる武将が参拝し、武具を奉納して武運長久を祈ったため、国宝・重要文化財の指定をうけた日本全国の武具類の約8割がこの神社に集まっています。
山・海・戦の神様
祭神は大山積大神(おおやまづみのかみ)。
「大いなる山の神」という意味ですが、別名「和多志大神(わたしのおおかみ)」とも言われ、大三島が瀬戸内海の要所に位置することなどから、海の神でもあります。
山の神・海の神・戦いの神として歴代の朝廷や武将から尊崇を集めたうえ、
さらに「海の」「わたし(渡し)」ということで、船(建築)の神様、交通の神様でもあるとのこと。
船造は、古代は楠などの大木を使用したため、山の神様にお願いして木を切る神事から始まったことからもつながっています。
樹齢2,600年 願いが叶う「大クスノキ」
境内には推定樹齢2600年を超える大楠。
高さ15m以上、幹回りは10m以上あり、息を止めて3周回ると願いが叶うと伝えられています。
現代に生きる「折敷に三文字」社紋
家々に家紋があるように神社にも紋があります。これを神紋といいます。
大山祇神社の神紋は「隅切折敷縮三文字-すみきりおしきちぢみさんもんじ」といい、折敷の四隅を切りとった八角形の中に波型の三をあしらっています。
折敷とは細い板を縁に折り回したお盆の一種で、一般的に神事・儀式に使用されます。
神紋|大山祇神社
大山祇神社の神紋は、神事に供物を供える台に三の字を供えた形の、「折敷に縮三文字」。
この紋は、かつてのしまなみ海道地域一帯を本拠地としていた村上海賊の旗印としても用いられたほか、現代でもFC今治のチームエンブレムに取り入れられています。
大山祗神社ってどこにあるの?
大山祗神社があるのは、しまなみ海道の愛媛県側、大三島。
生口島を大三島をつなぐ多々羅大橋を降り、島の西側にあります。
住所:愛媛県今治市大三島町宮浦3327
電話:0897-82-0032
宮浦は大三島の中でも栄えている中心部。
大山祗神社の周辺はお店もお宿も多いです。
大山祇神社まとめ
古くより、土地と海を守る信仰となってきた大山祇神社。
しまなみ海道サイクリングは、道路、海、交通のすべてが関係しています。
大三島に寄った際には、道中の安全を祈願しましょう!