ロードバイクに乗っていると「そろそろビンディングペダルを試してみようかな」と思うときが来るもの。
ですがビンディングペダルは種類がいっぱいあって、どれがいいのか悩んでしまいます。
ビンディングペダルは上級者向けのイメージがあり、なかなか手が出ません。
が、じつは初心者でも使いやすいビンディングペダルがあるんです。
この記事では、初心者におすすめのビンディングペダル5選を紹介します。
初めてのビンディングペダル選びの参考にしてくださいね。
ビンディングペダルのメリットとデメリット
ビンディングペダルとは、自転車とシューズを「バチン」と固定するためのペダルです。
クリートと呼ばれる留め具を専用シューズの裏に取り付けて、ペダル側の装着部分にかみ合わせることで固定します。
ビンディングペダルのメリット
ビンディングペダルを使うと、ペダリングの効率がアップすることがいちばんのメリット。
ペダルと足が固定されているため、踏み込む力だけではなく、足を引き上げる力も推進力になります。
足がペダルからずれないので、一定の力を保ちやすく、フォームも乱れにくいのが特徴。
フラットペダルからビンディングペダルに変えると、長時間走るのがラクになります。
ビンディングペダルのデメリット
ビンディングペダルのデメリットは「立ちごけ」です。
信号待ちなどで停車しようとしたとき、ペダルから足を外し忘れることも多く…
もちろん足とペダルがくっついているので、そのまま転んでしまいます。かなり焦ります
「立ちごけ」するのは、ほとんどが停車で脚を着こうとしているタイミング。
転倒が原因で大けがをすることは少ないですが、公道での立ちごけは、車との接触の危険性もあるので要注意。
ビンディングペダルを導入してしばらくは、車の危険が少ない場所で着脱の練習をしましょう。
ペダルを外すときは左足から先に外しましょう。
左足が外れていれば左側に傾いてバランスを取れます。
右足を先に外す動作のばあい、車道側に傾いてしまうためバランスを崩した際に危険です。
ビンディングペダルの選び方
いざ自転車屋さんに行ってみても、たくさんのビンディングペダルがあって悩んでしまいます。
初心者には「見てもよくわからない」という状況になりがちです。
そこで、メーカーからチェックして選びましょう。
ビンディングペダルの主要メーカーは4社。
- シマノ
- LOOK
- TIME
- Speedplay
それぞれの特徴を解説します。
※ Speedplayは上級者向けなので今回は省略します。
初めてのビンディングペダルならシマノがおすすめ
シマノのビンディングペダルには、初心者でも使いやすいモデルがたくさん。
そのためこの記事では、シマノのビンディングペダルを中心に紹介していきます。
シマノのビンディングペダルは、大きく分けると「SPD-SL」と「SPD」の2タイプです。
SPD-SL
SPD-SLはペダルとシューズが強固に固定されるため、ペダルにパワーが伝わりやすいのが特徴。
長時間を速く走る「ガチで走る人」に向いているペダルです。
固定力が強いため、慣れるまでは着脱が難しいと感じることもあります。
シューズとペダルを固定するクリートがむき出しで、かかとで歩くようなペンギン歩きになってしまうため、歩くのが非常に不便。
走り出したら休憩以外は自転車を降りない、という人向きのペダルです。
SPD
SPDはマウンテンバイクに適したペダルで、ロードバイクにも取り付けOK!
シューズとペダルの固定力が弱めで、着脱しやすいことが特徴です。
クリートもシューズの裏に埋まるように取り付けられるので、普通のスニーカーと同じく自転車を降りても気軽に歩けます。
もちろん走行性能を重視したらSPD-SLのほうが有利ですが、正直ガチで走ることがない私にとってはSPDはメリットばかり!
サイクリング途中に観光がしたい、グルメライドやゆるポタが中心という方にはSPDが圧倒的におすすめです。
スタイリッシュなデザインが魅力のLOOK
ペダルのデザインもスタイリッシュで、上級者っぽいイメージがあるLOOK。
ロードバイクのビンディングペダルシステムの基礎を作ったのもLOOKです。
シューズとペダルの固定力に定評があり、パワー伝達効率が高いため走りを重視したい人におすすめ。
重量も着脱感も軽いTIME
Iclicという独自の固定方式を採用しており、装着時にほとんど踏み込まなくてもOKなのがTIMEの特徴。
外すときも軽い力で外れるので、着脱に不安がある人でも使いやすいペダルです。
ただしペダルをキャッチする際にコツがいるようで「慣れるまではなかなか装着できない」という人もいます。
ペダル自体の重量も軽いタイプがそろっているため、ロードバイクを軽量化したい人におすすめ。
初心者におすすめのビンディングペダル5選
ここからは初心者におすすめのビンディングペダルを紹介します。
初心者向けなので、走りよりもまずは使いやすさを重視したラインナップです。
「とにかく着脱が簡単」シマノ クリッカー PD-T400
シマノの初心者向けSPDペダルの王道。
ビンディングペダルの軽快感を味わいたいけど「とにかく立ちごけがコワイ!!」という人には、シマノ クリッカー PD-T400がおすすめ。
着脱がとても軽く、足首をちょっと横にずらすだけでペダルからシューズが外れます。
万が一停車時に外し忘れていても、転倒前に足を動かせばペダルがスルッと外れるので安心!
ビンディングペダルに慣れるまではクリッカーで……と思って購入した結果、そこからず~っとクリッカーを愛用しています。
おかげで立ちごけ回数も通算1回のみ!!
上級者向けのビンディングペダルにも憧れますが、使いやすすぎて「もうずっとクリッカーで良いや」と思っています(笑)
「フラットペダルとしても使える」シマノ PD-EH500
片面がフラット仕様になっているSPDペダル。
街乗りはスニーカー、サイクリングやロングライドはビンディングシューズ、と両用使いしたい人におすすめ。
ビンディングペダル面も着脱が簡単なライトアクション仕様なので、初心者でも使いやすさ◎
「SPD-SLにチャレンジするなら」シマノ PD-RS500
初心者だけど走りにもこだわりたい!という方には、SPD-SLペダルのPD-RS500がおすすめです。
ペダルとシューズを固定するバネの強さ(スプリングテンション)を、着脱しやすい軽めのテンションにできるため、SPD-SLの着脱に不安がある人でも安心。
テンションの幅が広いので、レベルに合わせて調整できるのもGOOD!
「初心者や女性でも使いやすい」LOOK KEOCLASSIC 3
クリート接地面が大きく安定したペダリングができるLOOK KEOCLASSIC 3。
スプリングテンションも弱めなので、初心者や女性でも使いやすいLOOKのエンテトリーモデルです。
お値段高めのKEOシリーズの中でも、大幅コストダウンをしているモデルなので、初めてのLOOKペダルとしてもおすすめ。
着脱が簡単!TIME XPRO 10
エアロ性能の高いXPROシリーズのスタンダードモデル。
クリートのはまりが安定しているのが特徴です。
今回紹介しているビンディングペダルの中では、いちばん上級者寄りといえるでしょう。
ただしTIME独自の固定方式で着脱がスムーズ、1度慣れてしまえば初心者でも使いやすいビンディングペダルです。
軽快な走りを求めるならビンディングペダルにチャレンジ!
フラットペダルからビンディングペダルに変更して、長時間走るのが楽しくなりました。
SPDならサイクリングの合間の食べ歩きや観光も楽しめて、スニーカーを持ち歩く必要もありません!
そろそろビンディングペダルにチャレンジしたいな、と思った方はぜひおすすめペダルをチェックしてくださいね。
とにかく立ちごけしたくない、立ちごけコワイ、という人はシマノクリッカーから始めてみましょう!