「自転車神社」として有名な、しまなみ海道因島にある大山神社。
大山神社では、自転車と一緒にご祈祷を受けることができます。
ただ、神社での祈祷など、なかなか経験はありません。
手順が分からず、神様の前でちゃんとできるかなと、緊張するのも仕方のないことです。
僕もずっとドキドキしてました
祈祷の手順と所作の意味について、大山神社にご教示いただきました。
(式の途中もひとつひとつ丁寧に促していただけますので、事前情報なしでも安心してください。)
自転車神社の由来
山、海、建築、交通の神「大山積大神」
大山神社の祭神は、大山積大神(おおやまづみのおおかみ)。
名前のとおりの山の神であるうえ、別名は和多志(わたし)大神と言い、「わたす」の読みから、船・建築、渡航・交通を司る海の神でもあります。
船の建造・航海安全から橋の建築・交通安全へ
因島は瀬戸内海の真ん中にあり、古くより造船が盛んです。
船を造るさい、古代はクスノキなどの大木を使用したため、山の神に対しての神事から始まりました。
山の神(また、海の神)に譲ってもらった樹木に対して船の建造・航海の安全祈願となり、橋の建築・自動車の安全となり、自転車の交通安全へと繋がっています。
自転車に境内の休憩所を開放したところ、交通安全や旅の安全のご祈祷を自転車ごと受けられることから、自転車神社と呼ばれるようになりました。
祈祷の流れについてご教示頂きました
巻幡宮司
ご祈祷の流れについて説明いたします。
たけ
よろしくお願いいたします!
祈祷予約
①ご祈祷の予約をお電話かHPの申し込みフォームよりお願い致します。
(外祭や神社でのお祭り、平日でも清掃ボランティアなどで、神職が神社を留守にしていることがあります。)
当日参集殿に集合、社殿まで移動
②当日、参集殿にて集合。ご祈祷の申し込みをしている旨お伝えください。
③社殿まで自転車と一緒にご案内いたします。
作法説明
④自転車をスタンドに設置後、玉串の作法などを簡単にご説明致します。
祈祷開式
⑤開式。神様にご挨拶の一礼を行います。(以降、巫女が都度ご説明いたします)
⑥ご着席後、開式太鼓。
⑦修祓(しゅばつ) 神職が祈祷参列者のお祓いを致します。
⑧祝詞(のりと)奏上 神職が自転車の安全走行と盗難防止の願意を神様に奏上します。
⑨巫女舞 巫女が神様に舞を奉納します。
⑩玉串奉典 お祈りをされるご本人に、神楽殿の手前まで移動して頂き心をこめて玉串を奉典し、二拝二拍手一拝にて拝礼し、神職より神符授与とお話があります。
その後、祈祷参列者と自転車を特別な作法でお祓いします。
巻幡宮司
玉串の奉納について、榊(さかき)に紙垂(しで)を結びつけたもので、神様に敬いの心を持って、祈る気持ちを込めた捧げ物です。
しっかりお祈りの気持ちを込めて作法を行なってください。
玉串を受け取ったら、『の』の字に回して頂き(時計回り)、根元の方を神様に向けてお供え下さい。
たけ
(筆者注:都度サポートいただけるので、落ち着いてどうぞ。)
巻幡宮司
以上が自転車のご祈祷の流れです。
たけ
ありがとうございました!
自転車の安全走行と盗難防止を願います
最後に絵馬を奉納して、祈祷のすべてが終了。
式を経て、いっそうの安全運転を心掛けねばと身が入りました。
これからも、ケガ無くトラブル無く、旅ができますように!
以上、落ち着いて神事に向かうための説明をいただきました。
ありがとうございました!